原作では須藤京一と決着をつけるまでの内容を二時間の映画に詰め込んでいるのだけど、改変や省略がかなり上手くいってるなぁ、と感じた。ダイジェストぽい所が全く感じられない、すっきりとしたストーリー運びは見ていて気持ち良かったです。改変されているといっても、元々の内容も走りのシーンを演出するという以上の物でもないですしね。


改変されていて、割と目に付いた所というと、久米田風に云えば「FDに乗っているのにFCに乗っている兄よりも遅い弟」が存在ごと抹消されていて、拓海とのファーストコンタクトは中里毅(ショーン・ユーが無駄に格好良かった)になっていたのにまず驚き。確かに、こうして考えてみると弟君の方はストーリー的にはいらない子なんだよなぁ・・・(笑) 他では、ラストバトルが京一、涼介、拓海の三人でののものになっていたり、イツキが20代と言われても通用しなさそうな胡散臭いおっさんだったり、そのイツキが秋名スピードスターズのボス(最初はシルビアに乗っていて事故→ハチロク)だったり、ねーちゃんに囲まれながら息子自慢している文太のキャラ変更だったり。


原作ファンなら・・・という言い方はアレかもしれないけれど、時間分の面白さは十分に有ったと思う。ただ鈴木杏の存在意義は今一不明だったかも。