となり町戦争:三崎 亜記
- 作者: 三崎亜記
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/01/05
- メディア: 単行本
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断片的な情報から戦争が投げかけた影を少しばかりしか嗅ぎ取る事のしか出来ない主人公の姿を、システムの歯車としてしか見なされず、世界や社会で起こっている事象の全体や本質を実感として掴み取る事が難しくなっている現代人の姿と危うさを描き出しているのだろうけれど。現代においての疎外という事についてはそういう感覚は良く言われている事でもありますし実感としても判らないでもないですよね。身も蓋も無い意見ですけど、商品の出荷状況を眺めて初めて季節や景気の動向を感じるという感覚に通じる物があるのだろうと思ったり。
★★★