東京トイボックス 1 (モーニングKC)

東京トイボックス 1 (モーニングKC)

一流商社で順調に業績を挙げていた月山星乃がうらぶれた下請けゲーム開発会社であるG3に出向させられそこで誰よりも熱い開発社兼社長でもある天川太陽と出会った事から、弱小デベロッパーの逆襲が始まった!


下請け会社の現実と、そこに安住していては何も変らないし自分達も嫌な思いをするだけだと紆余曲折がありながらも皆が一致団結して現実に立ち向かっていく王道ストーリーを、ゲーム業界事情に疎いが優秀なビジネスマンである月山と、熱血業界人では有るがビジネスマンとしては問題のある天川との丁丁発止なやりとりと共感とを通して描いているんですが、いい意味でストレートというのかな、ライト絵柄とテンポのよいストーリー運びですいすいと読み進められるんで読後感が非常にいいんだよね。で、気が付くと天川や月山以外にも味のある面子の揃ったG3の今後に感情移入してしまうという、清清しい気分になる作品です。


多分単行本二巻に収録されるだろうエピソードでは、男としてこれだけの事は言われたい&言わせたいと思わせるような(笑)月山の物凄い発言が飛び出したりと最近は特に好調な漫画です。

★★★☆