医龍:原作感想

ビジネスジャンプで見たような設定と、グッドなビートが超今風な*1coolな説明台詞(例)ヌヌヌヌ・・・渡さん)が乱発される倉科遼と大石知征の新連載が衝撃的だったビッグコミックスペリオールのカオス的状況は一体何時になったら解消されるのでしょうか?他では毎週載る訳ではない「MLM」と電波塔な存在な「覇」くらいしか読めないのはかなり辛いです。


朝田をUCLAの教授に推薦する、という国立の話に動揺するバチスタチーム・伊集院から最初にその知らせを聞いた加藤は激しく動揺します。


加藤がバチスタ論文の為に明真に朝田を呼び寄せた時には、加藤にとっての朝田の存在は、いつでも切り捨てられる教授選のための駒でしかなかった。それが今では朝田の事を想い、せつなげな表情で窓を開け広げ空を見上げながら「朝田を最初に見つけたのは私ー私だけの宝物ー」と乙女チックなモノローグをのたまうまでに至っています。


「あんまりいじめないでよ」発言以来、あなたは一体どこまで、美脚自慢の36歳独身な加藤助教授を乙女ヒロイン化させれば気が済むのですか?、と作者に問いただせずにはいられません。が、その一方でもう一人のヒロインミキは、「朝田先生が神様みたいになっちゃって、気付かないうちに依存しちゃう」という云う。云ってみればミキの言葉はミキ自身と今の加藤の事について述べているわけだけれど、その上でミキの言葉は「尻を引っぱたいてもアメリカは旅立たせなくちゃね」と続けます。朝田に対しての二人の立場は好対照といっていい。


ミキは朝田への依存から脱しようとする意思をみせ、加藤は朝田に依存している、という風に捉えるのなら、ミキの発言は肯定的に捉えられるべきものだろうけれど、どうだろう、前々回の霧島軍司発言、「あいつはお前の事も愛しちゃいない」を受けての反動として極端な方向にはしりすぎているようにも見えます。加藤もミキも極端すぎるというべきでしょうか。そこで鍵となるのは、朝田の腕に引かれつつも朝田自身の事は嫌っている伊集院の存在が朝田の今後のみの振り方に作用するんじゃないかな、と思ったりもします。正面か説得したりする事はないだろうけど。


そして事情を教えてもらっていない荒瀬はどうなんでしょうかね・・・UCLA生きを伝えられても「勝手にすれば?(でも寂しくなるぜ)」という判りやすいツンデレぶりをみせてくれそうではありますが。