ファミリー劇場で再放送されている大河ドラマ太平記」を知り合いから見せて貰いました。大河ドラマにはそれ程見ていた訳ではないのですが、何故か「太平記」だけは熱心にみていて、久しぶりに燃えました。真田広之が若すぎる(笑)


ドラマでの足利尊氏は序盤には北条一族、中盤は後醍醐天皇、終盤は直義と高兄弟の争い、と常ンニ誰しらのの圧力悩ませられる話で終始し、最後は弟を自害させる事で締めとなります。その過程で上は帝から下は藤夜叉まで多くの人間が時代の徒花として滅び行くのですが、当時の東の武家政権と西の公家の影響が強い秩序勢が一度に崩壊し、新しい時代と秩序が打ち立てるまでのの明日の事さえも定かではない世界のやるせなさのような物が漂っていて、それが歴史の大きな流れのような物を感じさせてね、そこが自分は好きでした。大河は太平記放送から暫くしてからは妙にホームドラマ色の強い作品が目に付いて、自分はそういうのはちょっと会わなかったんですよね。


出演者も良かったですよね。当時は友人と大地康雄の一挙一動について阿呆な語りをしていた記憶がありますし(笑)悲壮感と駄目さ加減で役にはまっていた根津甚八や、片岡孝夫柄本明も良かった。北畠顕家後藤久美子だった事はなかった事にしたいとは思いますが。というか再見するまで忘れていました。思い出さなければ幸せなことも有る、という好例ですね。