「死の舞踏」への旅

「死の舞踏」への旅

骸骨や死体の描かれる中世のおどろおどろしい創作物が、現代でも強い印象を与えるのは死という題材の持つ根源的な力なのだと思う。中世の欧州を席巻し、多くの人々の手によって記録され創作のモチーフとされた死の舞踏を巡る旅。それは、現代人にとっても避ける事の出来ない死と、それに向き合う当時の人々の姿勢、そして表現を媒介としての、当時の人々の心性や社会が織り成す中世世界への旅といっても良いかもしれない。