バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)

バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)

こういうものを読んでみたいと思った。が、読了しても中々上手く消化できない。これが編まれた時代的、社会的、思想的な背景について自分はあまりにも無知だと思う。解説本と一緒に読んだ方が良かった。個人にとっての実践的な問題、社会的な義務を果たす事の意味であったり魂の救済を得るための手法 と、普遍的な世界の成り立ちについてのの解説がなされているようにも思うが、救済に至る道をといていながらも、その背景には人智ではどうする事のできない運命についての絶望や虚無が横たわっているようにも思える。善き事を行えというのではなく、行為の結果にとらわれる事無く、運命として自分に与えられた職務を実践する事が肝要だという言葉が広く受けれられる古代のインドとはどのようなものであったのだろう?