出所が何処かは忘れましたが最近「amazonでは表示される画像が小さく質感も判らないから「本の表紙買い」が出来ない」という意の文章を読みました。レコードでいえばジャケ買いって奴だ。自分も流石に本のジャケ買いはした記憶はないけれども、そういう気持ちは良くわかる。装丁に凝った本が棚に並べることは気分がいいし、書店を歩く事の楽しみの幾割かはそれぞれの姿で自己主張している本達を眺めることだろう。

ただ書店巡りをしていて視覚的な意味で明らかに面白くないなと思える場所がある。ラノベ棚だ。自分も所謂アニメ絵はそこそこ受け入れられる人間だけれど、予めフォーマットでも決まっているのではないかと思える似たような絵柄や構図で作られるけばけばしい絵の羅列には何とかならないものなのかと思う。「木を隠すには森」ではないけれど、製作者の側は似たような表紙の中で埋没するという危険性というのは考えないのだろうか?弱い魚が群れ集まって一つの巨大な魚の姿を見せて個体としてのリスクを回避するという習性を何となく思い出したりもします。

ここまで書いて。そういえば仮想戦記物が大ブームだったころもそうだったなぁと思い出した。あの分野だとタイトルまで似たような物が並んでいたことがより恐ろしい訳ですが。