新書y157 萌えるクラシック 鈴木淳史

新書y157 萌えるクラシック 鈴木淳史

著者、鈴木淳史の時点で判るとは思いますが、美人、美少年演奏家を取り上げてその容姿と演奏を誉めそやすという本で勿論なく、こういってはなんだけれど、著者の鈴木や許光俊洋泉社系の仕事が多いライターが良く書いているようなやや斜に構えたようなスタンスからの賛辞につかわれる語彙の多くを、萌えという単語に置き換えただけのような気もしますねぇ。身もふたもない言い方をするなら人目を集めるために萌えという言葉を使っているのが、どうにも無理に感じられ、評論の内容以前の所で余計な心配をしてしまいます(既刊の売り上げがよくないのでは?とか)

そういえば自分は未読ですが鈴木淳史はにちゃんねる関連の本をどこかで書いていたりもしていた筈で、一言でいうなら「ライター稼業も大変だな」とそんな感じです。購入、参考のための音楽評論の本としては読んでいないかなぁ。あくまで読み物というか芸を楽しんでいるという感じです。