ブリザードアクセル感想

鈴木央らしいな、と思う。
以前、吹雪父親がイタリア代表並みの鉄壁のディフェンス力で自身の「吹雪愛」を誰にも悟らせなかった回がありましたが、その回だけで吹雪と父親との間の和解はなされた、としてしまっても話としては十分通じると思うんですよね。

だけれども、描く漫画で悉く、兄弟姉妹に従兄弟に親子といった肉親間での対立や葛藤を中心イベントに据える央漫画だけに、親子で直接向き合っての和解劇を描かずにはいられなかたんだと思うんですよね。おかげで何の伏線もなしに父親が倒れる、というどこの昼メロだよそれは、と突っ込みたくなるくらいに話の展開が不自然さにげんなりとする一方で、それでこそ、というかそうでなければ央漫画じゃないだろうしなぁ、くらいの気分にはなってます。というか、そこだけは捨てては駄目だろうという部分なんだろうな、きっと。インフレは捨ててほしいのだけれど(笑

で、ブリザードアクセルが終了した後、鈴木央は何を描いたらよいのだろうか。
ある程度「枠」のようなものがないと駄目そうな感じがしますし、原作付の仕事をやりたがるかどうかも解らない・・・という事で絵柄の事も含めて西洋史物(但しファンタジーではない)あたりを描くとぴったりとはまりそうな感じはするのですがどうなんでしょう。ブリアクでもラデツキー将軍を描いたという実績もありますし「メッテルニヒ〜策謀の時代〜」とか(発想に限界が・・・)

それに歴史ものなら、お得意の流血も筋肉も西洋風美男美女も親族間での争いも描き放題ですしね。意外にライバル作が多くしかも美味しい時代は大概現在進行中の作品で描かれているというのがちょっと問題ですが。

というか真っ先に思いついたのが、幸村誠の代わりにあの漫画の作画をやってくれというものだった所が・・・(殴