最近読んだ本

SF者ではない身としては、タイムトラベルを扱ったストーリーが理解出来ない時、自分の理解力の不足なのか、作品世界の破綻なのかが理解出来ないで困惑することがある。
なので、ハウツーもしくはガイド本のつもりで手に取ってみたが、ライトな表紙や大きな活字からうけるイメージとは違って、時間存在の有り様と時間を認識する私の相克が主題ということでいいのだろうか。SF作品への言及は僅かでタイムトラベルについてのテクニカルな部分への解説は無し、と本格的に哲学している本でした。

哲学に関しても門外漢な自分には、論じられている事の妥当性は脇においておくとして、著者がなぜそこを問題にするのか?という哲学的な発想そのものが面白かった。

イメージと読みの将棋観2

イメージと読みの将棋観2

続編でないのかと思ったらやはり出た。六棋士の見解が一致するものよりも異なる結論と読みのぶつかり合いが面白いよね。陳腐な言い回しをするなら勝負に正解無し。コンピュータが未だにトッププロには及ばない理由にも繋がる話。

しかし、「1」でもそうだったが、インタビューをそのまま載せている訳でもないのに竜王だけ何故ぶっちゃけトーク風な語りなんだ・・・。