群青の空を越えて

体験版をプレイしました。
腹に一物を抱えている人間揃いな事と戦時下という状況も重なって、登場人物の言動や関係性に常に何がしかの張り詰めた物が漂い、少しの切っ掛けでそれが爆発してしまいそうな綱渡りな状態で進行する少年達が過ごす日常の物語が面白かったですね。

天才的な技量の中世的な顔立ちの美少年、主人公の後輩でヒロインの弟、密かに好きな女性がいる(様に俺には見える)という、思わず笑ってしまった程二重三重にも死亡フラグを背負った同僚パイロットは何時何処で死ぬのだろうか、と飛行の描写がある毎にひやひやさせられました。主人公自身、教官、女性パイロット、カメラマンと死にそうな人物は他にも目白押しですし、ライターの趣味次第ではどうにでも物語は転がっていきそうな予感はしますね。体験版の最後でちらりと「敗戦・・・」などという不穏な言葉が出ているのが結構気にかかります。

体験版をプレイした範囲ではフィー教官が色々とツボにくる存在だったかな。体験版で描かれている以上の裏事情を色々と抱えていそうな感じもしますし。