今週発売雑誌から。

週刊少年サンデー
ブリザードアクセル
六花が吹雪の事を急に意識しだして告白してしまうまでの過程。外的要因から心理的に自分で自分を追いこんでしまった感こで、作者の少女漫画好きの成果という感じでしょうか。作中の台詞を引用するのならアップで観ればシリアス、ロングでみればコメディ、どちらの見方をしても面白いと思う。


告白を吹雪が受け止める事は考え辛いですが、面白い面白くないという見方をするなら、二人が付き合ってしまった方が展開的には鈴木央漫画的黒さが楽しめそうな感じはしますよね。昔、六花に優しくされた男が突然登場して六花を賭けて吹雪にジャンプ競争を挑むとか(殴)

週刊モーニング
夢に「とりぱん」のポンちゃんが出てきました。

はるか17
以前から張った伏線を掘り下げる事無く簡単に回収する傾向が強かったとはいえ、作品タイトルとなっている主人公が5歳年齢の鯖読みをしてアイドルデビューを果たした件についても、(新章になって)大手プロダクション所属になったので詐称が発覚しても大丈夫、と軽く済ませてしまった「はるか17」は一体何処へ向かおうとしているんでしょうか。弱小プロダクションのただ一人の所属タレントだった主人公が大手プロに移籍した事で事務所があっさりとつぶれてしまっている事も凄い。社長は消息不明。成長話が何度も描かれた担当マネージャーは飲み屋の店員になってしまっていたりと、リアルというか過酷というか、作者からの突き放され具合が凄かったです。


週刊ヤングジャンプ
キャプテン翼
この漫画屈指のノーゴル師匠キャラクターだった新田瞬が大ゴマで得点シーンを描かれるというこれまでとは一味違う扱いを受けていて意外でした。最新作での次藤や井沢の活躍など、普段は日の目を見ないキャラクターにスポットを当てる作者らしからぬ姿勢はファンにとっては嬉しいのではないでしょうか。ただ、デフェンシブFWという本家師匠と同様のプレイスタイルを与えられてしまった反町の活躍が描かれる事は絶望的だとは思いますが(笑)
コミックバンチ
新連載は古屋兎丸。バンチにしてはといっては失礼かもしれないですが珍しく実績のある作家を引っ張ってきたという印象。どういう繋がりなのだろう?とは思いますが、誌面からは浮いているという印象ですね。新連載第三弾は以前にも短期連載をしていた佐原ミズとの事ですが、先週の渡辺航と3人纏めて考えてみても整合性というか、方向性のようなものがどうにもつかめない所がバンチらしさだな、とは思います。それから「このバンチ漫画が凄い」というカラーページ。バンチといういう時点で既に・・・と殆どの人が思っているのではないでしょうか。