「光の帝国―常野物語」の続編。より具体的には「光の帝国」所載の「オセロゲーム」に登場した拝島親子のその後を描いた作品。うーん、恩田節ともいえるような引きの強さ、先を読ませぬ展開はあるけれども、何しろ扱っている題材がいってみれば超能力バトル。精神世界内部での冒険やら葛藤、謎解き等SF漫画的なノリで小説を描かれても読み手としては困る、といった感じかなぁ。恩田さんは漫画も好きそうな印象はあるけれどどの辺りの影響受けて書いたのだろうという気になりますね。
★★
著者は漫画「
きららの仕事」でも知られる
早川光。カタログ本としても役に立つのだけれど、興味深かったのは日本と欧州のミネラルウォーターに対してのスタンスの違い。こんな地味な分野にもしっかりと
貿易摩擦が起こっていた!というのは笑える。本によれば殺菌処理が施してあったり、後から成分を追加しても構わないとされているMADE IN JAPANなミネラルウォーターは欧州的な基準ではミネラルウォーターとは呼べないそうな。