ここ2週間くらい意識して古典と呼ばれる類の本(岩波のクリーム色の背表紙のシリーズに収録されている類の本)の読書量をふやしています。時には原点に戻ってみよう、という事で。普段は奥まった所にある書籍を色々と発掘しているのですが、その副産物として出て来た「阿弖流為2世」の内容のあまりの凄まじさに思わずトリップしそうになってしまいました。特に、なんの脈絡もなく登場した石原都知事(原作では変名)が「異性人にNOだ」と叫びながら戦車に乗って行軍中に眉間を撃ちぬかれて死亡。それを冷や汗を描きながらクリントン(原作では(略))に報告する森総理(原(略))。そして報告を受けたクリントンの背後に立つ複数の謎長老っぽい男たちの影が「第七艦隊を東京湾に派遣しろ」と命令する一連の流れは絶品。いわくありげに登場した謎の長老達が以後一切登場しない、というのもすばらしい。なにかにつかれてでもいなければこんな漫画えがけないよ・・・。

別館の方の更新はまた後で。

阿弖流為2世―龍の系譜を継ぐ者 (GOTTA COMICS)

阿弖流為2世―龍の系譜を継ぐ者 (GOTTA COMICS)

天命―我がサッカー人生に終わりなし

天命―我がサッカー人生に終わりなし

★★★☆
サッカーの上の雲―オダジマタカシサッカーコラム大全

サッカーの上の雲―オダジマタカシサッカーコラム大全

俺、意外とオダジマの文章を読んでいたんだな・・・という事を思い知らされた一冊。未読だったのはJの選手個人について評した一連のテキストだけでした。レッズへの報われない愛に時に屈折し時に開き直るオダジマンに萌える・・・わけではないけれどサポの生態そのものだろうなぁ、と思う。
★★☆
野洲スタイル

野洲スタイル

★★☆
ワールドカップの世界史 (理想の教室)

ワールドカップの世界史 (理想の教室)

オシムの現通訳でもある千田氏の書籍。W杯の入門書的な狙いで記された様な本ですが、内容もそうですがみすず書房が「物理的な意味でも柔らかい」本を出していることに軽いカルチャショックを受けないでもなかったり(笑 ただし、著者はユーゴ問題にも詳しいジャーナリストだけあって例えば78年大会、旧ユーゴスラビアの分裂といったサッカー界と政治とが激しい緊張関係に見舞われた場合については量を裂いて厳しい記述がなされています。
★★★
松井自身の著書である「不動心」は正直言って優等生過ぎてあまり面白いものではなかったけれど、松井の番記者である著者からみた松井のリハビリ記は松井の人間性や広岡広報の広報術などがかいまみえて結構面白かった。松井の事を書いたネタなのにエロネタがないのはおかしいだろう(東スポ的発想)とおもっていたら最後の最後でちゃんとそれでオチをつけてくれるのも気が利いているかな。
★★★
ヤンキース流広報術

ヤンキース流広報術

松井とヤンキースの為のメディア対策、イメージコントロールの仕事を松井の広報担当である広岡氏がいかにこなしていくかという挑戦の記録。イチローのシュートな松井批判に対しても松井に代わって決然と松井の立場を代弁する筆者の姿はその立ち位置の明確さを考えればすがすがしくもある。
★★★
でろでろ(9) (KCデラックス ヤングマガジン)

でろでろ(9) (KCデラックス ヤングマガジン)

個人的には電車で寝過ごしたため高尾から豊田まで歩く羽目になる委員長(平川和彦)とカントクの話が好きかな。自分も昔諸般の事情で深夜に一人で、箱根ヶ崎→立川とか上野→新宿まで歩く羽目になった事を思い出しました。とはいっても流石にカントクと手を繋いで二人で朝日を拝むというのは・・・(笑)それから第一話の留渦の怒り顔の可愛さは異常。そして漫画日記での衝撃告白。週8Pの連載なのにアシが三人もいたという衝撃!・・・と思ったらヤンマガや4コマ誌の他にもシリウスで「ゆうやみ特攻隊」なんて連載持っていたんですねぇ。流石にシリウスはノーチェックでした。名前は日野を舞台にしたあの名作ゲームなのかな。男一人、女二人という人数構成もそれっぽいですし。